いざ、会社を作ると、予想外に面倒な手続きが山積みです。

会社の税制上のいろいろな恩恵を受ける反面、たくさんの義務が生じてきます。

 

・会社は以外に面倒?
「法人成り=会社を作る」と、優遇税制や信用面での社会的な権利を獲得できる一方で、さまざまな義務が生じてきます。
会社を運営することは、かわいい我が子を立派な大人に成長させていくこととほぼ同じ労力を要する過程があるといっても過言ではありません。

 

・会社設立からの一連の手間
まず、初めにやってくるのは、人でいえば出生届。

つまり、会社という法人格を法務局に届け出る「会社設立登記」という作業です。
書類さえ揃えて持参すればOKではありません。

会社の憲法である「定款」を作ったり、会社の初期資金を出資するために銀行口座を作ったり、役員を決めたり、会社のハンコを作ったりと、その手間はとても1日では終わりません。
一度会社が動き出すと、会社のオーナーである「株主」と、会社の運営責任者である「社長」以下の役員は切り離して考えられます。

そのため、たとえ「株主=社長」でも、株主総会や取締役会、また監査報告などのいろいろな機関を、たとえ形式的であれ、一人で何役もこなさなければなりません。
また、会社は生き物ですから、その所在地や会社の業務内容、そして社長などが時代とともに変化するケースが出てくるでしょう。

これらの意思表示は、社内だけではすみません。設立時に作った定款や登記を変更して、社外にアナウンスする必要があります。その手続きだってカンタンではありません。
そして、毎年決算がやってくるわけですが、これもまた大変です。

個人事業主なら、確定申告を税務署に提出すればおしまいです。

しかし法人成りした場合、都道府県や市区町村への申告も必要になってきます。

また社会保険は強制加入ですし、労働保険や雇用保険だって社員を雇い入れれば、必ず加入させなければなりません。

 

始まりがあれば終わりもあります。

いざ会社を作ったものの、事業が順調に進まず、会社をたたむ必要がある場合、ただでさえお金がないタイミングで、会社を解散、清算させる手続きは、金銭的にも労力的にも大変な作業となります。